こんにちは、中瀬です。最近よく耳にするあのワードについて考えをまとめました。
HSPとは
- HSP(Highly Sensitive Person/ハイリーセンシティブパーソン)は、日本語に訳すと、「とても繊細な人」。人口の5人に1人いるといわれています。90年代後半に、アメリカの心理学者 エレイン・アーロン博士が提唱しました。
- 心理学の研究で使われている言葉で、その人が生まれ持った気質を指します。
- エレイン・アーロン博士のHSPチェックリストには20あまりの項目があります。当てはまる項目の数が多いほどHSPの気質が強いとされます。
- HSPは病気ではないので治療法はありません。
…というわけで、HSPというのは医学的・臨床的にハッキリした何かがあって、治療がセットになっている病気…というわけではなく、その人の気質を指す言葉のようです。
HSPだと自傷する皆さんが訴えるのは、
- 音や匂い、光に敏感
- 感情移入しやすい
- 他人の気分に自分まで影響されてしまう など
なんとなく、わたしも心当たりはあります。
わたしは多分、匂いと音に敏感です。あと、感情移入しやすいというか、いろんな気持ちが見えてしまってモヤモヤします。
う~~~ん、わたしもHSPと名乗って良さそう…?
HSPって医学的にどうなの?意味あるの?
ということで、毎度のことながら我が主治医に聞いてみました。
HSPであることって治療するうえで何か役に立ったりするんでしょうか?
中瀬「ということで、HSPってどう思いますか?」
主治医「いや~…感じ方ってその時々で変わるしねぇ…」
中瀬「眉唾?」
主治医「そうですねぇ」
中瀬「やっぱり~!」
…我が主治医は否定的なご意見でした。案の定。
まあ、それもそうか。医学的な分野というよりは、心理学の方面だから、そもそも畑違いか。
HSPという合言葉の意味
医学的には△なHSPですが、だからといって中瀬さんは意味ないゴミ~とは思っていません。
むしろ、とても良いと思ってる。
というのも、言葉による定義ができるという利点が素晴らしすぎる。
HSPという言葉が無ければ、「なんだか繊細で…感じやすくて…なんかそういう感じ…でも病的とかそうじゃなくて…」と、みんなが好き勝手に繊細であること(仮)を言うと思うんだ。その中で、ちょっとずつ人によっては差異があったりして。
でも、HSPという言葉で定義されるから、そういう名札を付けて名乗りを上げることで、グループをつくることができると思う。
HSPという言葉を合言葉のように使えば、自分と同じ感覚の人とお近づきになれる。とても便利!
それに、医学的には△ということは、逆を突けば、医学的にはグレーゾーンに該当する困ってる人(ex.うつっぽいけど、診断は出ないみたいな)の助けになるんじゃないかな。
わたしは、HSPっていう概念は、これからの多様性を良しとする社会には、めちゃくちゃ必要だと思う。
だいたい、自らをHSPですと当てはめる人って、社会の中では弱者側というか、虐げられてきた側というか、被害を受ける側というか…決して声の大きな人たちではないと思うんだよね。
そういう人たちが集まってHSPが注目されることで、社会は万人に優しい方向へ向かっていくと思うだけどな。
中瀬さんはHSPなのか?
ところで、わたしってHSPなんでしょうか?
うつ病である=HSPであるというワケでもないと思うんだが、サラッと診断項目を拝見したところ、なんとなく当てはまりそうな気はしています。
うつ病界隈にも顔を出すし、HSP界隈にも顔を出すし、わたしがやりたいことは、わたしの感じたこと・体験したことを発信して、みなさんのお役に立てることだから、そこに垣根はないというか。
特別、HSPだー!と意識はせずに、今まで通りの活動を続けていきます。
でも本件を通して思ったのは、結構自らをHSPですと名乗っている方が多いですよね。それには驚かされました。
イマドキのメンタルちょっとお豆腐な方々はそう名乗るのかしら!?と、ちょっとジェネレーションギャップ的なアレを感じております。笑
イマドキの波に乗っておかないとね…!ちょっと必死な中瀬さんでした。
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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