こんにちは。中瀬一菜です。
どうやらご好評いただいているらしい公務員試験のお話に関連して、公務員の1日をお話したいと思います。ええ、もちろん職場を思い出すことで復帰訓練も兼ねております。
もちろん、部署によって異なりますし、抱えている仕事によっても変わりますし、毎日同じではないので…あくまで参考程度にしかなりませんが…面白おかしく斜め読みしていただければ幸いです。
公務員の1日のお仕事はこんな感じ
登庁
始業ギリギリの5分前に執務室に滑り込みます。
だいたい他の職員も滑り込み系が多いです。早く来ても仕事するしかないですからね…というか早く来て仕事しても、その分の超過勤務にお金付きませんし…
更衣室に鞄を置いて、ハンカチだけ握りしめてデスクに向かいます。わたしはスマホはデスクに持ち込まない派でしたので…
とりあえず、席について一番最初にするのは、パソコンの電源を入れること。だらりとメールチェックをしつつ始業を待ちます。
たまに、デスクの上に決裁済みの書類が置かれていることもあるので、書類の整理等をすることもあります。
午前
メールチェックが済んだら、わたしはこの段階で給湯室でお茶を入れてました。仕事のテンションに切り替えるため、うだうだと往生際の悪いわたしの頭を切り替えます。
ここからは、完全にお仕事モードでバリバリこなします。
午前中は比較的頭の回転が速いのと、眠気がこないので、細かな作業や慎重さが要求される作業をするようにしていました。面倒くさそうな事案の決裁書類の作成とか…
ちなみに、わたしは事務方ですので、基本デスクワークです。他の部署へのお出かけ等がない限り、ずーーーっと座ってます。
さらに、お仕事中の談笑など、ちょっと楽しい雰囲気は、あんまり無いです。みんな仕事に追われてキリキリ働いています。これも部署によると思いますが…基本執務室は静かです。
お昼
外へ食べに行く職員さんもいますが、わたしはデスクで食べる派でした。適当に買った食料を胃袋に詰め込みます。
スマホを弄って気分転換することもあれば、午前の進捗がヤバければ昼休み返上で働きます。
ちなみに、この時間は執務室は消灯しているので暗いです…この暗さを利用してお昼寝している職員もいらっしゃいます。
ここでも、午後からのお仕事開始時間ギリギリまでお仕事モード完全OFFです。
午後
胃に血液が集中するので、どうあがいても眠い…お茶やコーヒーをドーピングして気合を入れ直します。
だいたい3時ごろに一度心が折れる。まだ数時間働くのか…
でも、この3時。お菓子交換タイムが突如始まることも。だいたいみなさんお菓子をデスクの引出かどこかに蓄えているので、物々交換が行われます。わたしは、チョコレートを常備していました。
終業の時間が近くなると、残業をするかどうかを上のモノに報告します。OKが出れば、終業後も引き続きお仕事続行です。やったね!もう数時間働けるどん!
退庁
終業時間になると同時に席を立って、定時ダッシュをきめることは十分可能でした。わたしは当然に定時ダッシュ派でした。少数派に思えますが、結構多いです、こういう職員。
残業がある場合は、残業開始まで休憩時間が設定されているので、ちょっと間食したりすることも。マックス忙しいときは、んなこと知ったこっちゃねぇ!!!とフルシカトで働きます。
基本的に、終業時間を過ぎれば電話はならないので、かなり集中してお仕事ができます(白目)
残業
残念ながら残業がある場合は、区切りがつくまでお仕事継続です。基本的に終わるまで、です。何時までには絶対帰れ、とかはありません…なんなら24時超えても問題なし(問題大有り)
ここでも、一緒に残っている職員さんとでお菓子交換大会が行われることもあります。みんなで頑張ろうねと励まし合います。ちょっと人間らしい心の交流ができます。
わたしは、次の日のことを考えて、19時、20時で帰るようにしてました。もっと遅くまでやってる方はたっくさんいますけどね…体力持ちませんわ…
ちなみに、残業の頻度は完全にその時抱えている仕事によるのですが、わたしの場合はおしなべて週に1日あるかないか、月に数時間でしょう。取り立てて大騒ぎするほどではないです。
番外編
デスクワーク中心ですので、自分のデスクだけで仕事が完結するのですが、入庁したてのペーペー新人職員でも、上司やもっと上の上司と協議をしたり、レクチャー(シンゴジラ風に言うなら○○レク)に入ったりすることはあります。突然呼ばれることもありますから、そういう時はメモと鉛筆もってダッシュです。
会議とやらに出席することも当然あります。開催側もあれば参加側もあります。開催側は地味に会場設営が大変です… 参加側の場合はうっかり出席し忘れることがある(実際やらかした)のでPCにリマインドでアラーム設定付けたりしてました…
もちろん、出張もあります。一人で行くこともあれば、ぺーぺー新人職員でもお偉いさんを引き連れることもあります。近場でしたら公用車を運転することもあります。安心してください、オートマ限定免許でも全然OKでした。
あとは、他の課に用事があれば突撃しますし、その時々でデスクから離れることはままあります。
お日さん西西っていうな
公務員への風当たりって強めですよねなんとなく…職員さんたちはまったくもって普通の人たちなのですが…そういう人たちが真面目にコツコツ仕事をしているだけなんですけどね…
- 給料高い、税金で食っている
- 定時で帰れる、楽な仕事をしている
- 休みが固定されてある
- 不況でも失業しない、安定している
上記のようなご発言、いろんなところで見かけますが…
実際に公務員の働きぶりを見てから言ってくれよな!?!?!?と思います。
給料は、普通の事務方と比べれば高いでしょうけど…結構難しいことをやってますよ。みんな頭使ってお仕事してます。お仕事に対してそれなりに貰っていると思います。
定時で帰れるじゃん!については、それは妄想ですよと言いたい。
女の子でも24時超え、あります。さすが男女平等な職場です。女性でもバリバリ残業しますし、子どもがいようと出張に行かされます。定時で帰れる職場に配属になったら、それはラッキーです。どこも人が足りなくて、大変ですから。
なので、休日出勤も当然にあるということで。わたしもしたことがありますよ…寂しいんだよなぁ…。
ほんと、実際は全然お日さん西西じゃないです。
そういうのは一昔前の公務員像だと思います。
ただ、安定は…してるんでしょうね…倒産の心配はないですし…でも財政破綻の心配はありますよね…いまはどこの自治体さんも運営が大変ではないでしょうか。予算が毎年減らされている事業もあるのでは?
公務員の未来は明るい?
公務員志望の方、不況になると多くなるって言いますよね。今はどうなんでしょうか。良さそうに見えて悪そうにも見える…
決して楽とは言えないお仕事だと思います。わたしみたいに、うつ病になりましたわ~なんてこともありえますから。
特に、女性には楽ではないでしょう。男性と同じに扱ってくれますが、それは男並みに働く現場ということで…結構大変だと思います。産休や育休、職場復帰はよく支援してくれると思いますけどね。先輩職員さんからは、ここは子供を育てるにはいい環境だよ~と頻繁に言われました。
もちろん、此処に書いたすべては、「部署によります」の一言に尽きますので、国、県、市町村、その他諸団体の環境がここに書いた通りではないですが…
いち公務員(ただし、うつ病で休職中☆)の独り言と受け取っていただければ幸いです。
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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