こんにちは。中瀬一菜です。
今日は各方面からバッシングがきそうな内容ですが、公務員のココがアカンよな…というところをお話したいと思います。
*もちろん、わたし個人の体験に基づくお話ですので、公務員のお仕事全般に当てはまりませんし、わたしの見方による主観的な感想です。
*もはや愚痴。
おかしいと思う感覚
某大学を卒業し、とりあえずストレートでいまの組織に入りました。公務員と一口にいえども、幅広くてアレですが、わたしは事務屋です。詳しい所属はアレですが…お察しのとおりそんなに優秀でもないので…キャリアです!なんてことはございません。
ということで、一応、公務員なわたくし。うつ病で休職中ですが、籍は残っています。
右も左も分からない入りたてのペーペーだった頃は、ただ先輩から引き継いだ仕事をミスなくこなすことだけで精いっぱいでしたが、慣れてきたころに職場での自分という個性が出来てきて、色々と考えるようになりました。
あれ…なんかおかしくね???って‥‥
いや、ペーペーすぎで、わたしはきっと誤解をしているんだと思いましたが、うつ病でお休みするに至ったあの頃――公務員の仕事も慣れてきたあの頃――も、やっぱり変わらずに「おかしくね???」という感覚は心のどこかに残ったままでした。
わたくしの家系には公務員なんていないので、わたしがむしろ公務員世界的には異端なのだと思っていたのですが、お休みして職場から距離が出来てじっくり考えてみると、「いやいややっぱりおかしくね???」と思うのです。
何がどうおかしいのか…ちょっと言葉にしづらいですが…文字に起こしてみましょう…
公務員のお仕事のココがおかしい(当社比)
無愛想すぎじゃね
そう、まずこれ。
まじで、笑顔0%…愛想笑いとか無い…すげぇ淡々とお仕事こなして、仕事に無駄なことは「いたしません(cv.大門未知子)」的な感じ。
いや、もちろん笑顔は見たことはある。しかしそれは内輪で盛り上がっているときであって、お仕事の一番核の部分は絡んでいない場。あれ大変だよね~~~わかるぅ~~~!的な。そのお仕事でガチ絡みする人たちとは愛想なんてなく、リアルガチでやるものはやれよ・オメェとの関係はそれ以上でもそれ以下でもねぇからよって感じ。いや、正論なんだけどさ…
わたしなんかは、一般企業勤めの両親をみていたので、仕事がらみの人へのお愛想は結構あったんですが…なんだかこれは異質だったみたい。
あと、外部の人(という言い方を中では良くする。一般市民・県民・国民という意。わたしはこの言葉の響きが嫌で、一般の人と言ってました。…一緒か?)に冷たい…確かにちょっと困った系の人(お察し)は居るけども…お茶出して!とか、こういう対応して!とか、所属で言われたこともないくらいだから…こんな塩対応でいいのかお役所よ…と思うことも多々ありました。
FAXが現役
嘘みたいな話だろ…本当なんだぜ…(震え声) 正直、わたし使い方分からなかった…
どれくらいのレベルで使うかというと、
- 庁内での事務連絡手段
- 外部との見積等の連絡手段
- 各種調査の修正連絡手段
- メールが苦手な相手への連絡手段(!?!?!?!?) などなどなど…
なんか最後なんて訳分らんと思いますが、マジでこれ結構あって…こんな感じでFAXは未だに職場にはなくてはならない存在なのです。
正直…わたしはマジで紙の無駄!!!綴るのも面倒だし、記載内容をPCへ移すのも面倒だし、せめてPDFで送ってくれよ!!!って常々思ってました。それに「いま送ったんですけど届いてますか?」っていう電話までかかってくる始末ですから。そんな電話のためにいったん手を止めるってマジで戦犯。
もちろん、ちゃんとしたメールシステムはあるんです。でも、なぜかうまく活用されていない…いや、活用しようと思えばできるけど、FAXからメールに変更する手間や想定される問題(パソコンに疎い人との連絡手段が~とか…)を加味して結局昔のまま…というやつだろうなと思います…
なにかと紙
↑とも関連しますが、とにかく紙文化です。どこまでも紙。わたしのデスクはいつもチューブファイル(一番分厚い15㎝?のヤツ)の山で占領されてしまっていました。
どんだけ刷るねんっていうくらい紙を使います。わたしが担当した仕事で最多は、A4を箱で2つくらいでしょうか…もちろん、1部の合計が、ですよ…
一番腑に落ちないのは決裁です。電子決裁のシステムがあると思うのですが、なぜかいつも紙。添付資料が決裁専用のファイルに収まりきらないことも。それでも紙です。クシャクシャになりながらも、部長決裁まで手持ちで回ったりします。重い。
わたし個人のデータ管理はクラウドでやっているので、どんな端末でもアクセス可。編集もできるし共有も楽ちんというのを採用しているので、余計になんだか歯がゆい。なんで仕事の方が不便やねん…
とにかく紙で仕事が回るので、いつも紙に埋もれながら紙がもったいないなあと思いながら紙に刷ってました。(ゲシュタルト崩壊)
名ばかりのスケジュール表
一応、各職員の外出予定などが閲覧できるようにはなっているのですが…
これは所属にもよると思いますが、Excelでの管理してるところもあるそうな。
各々がわざわざそこにアクセスして編集して保存するという…そんなことをしていると、きっとそのファイルはめちゃくちゃ容量が大きいでしょう。いつ破損するのやらとハラハラしそう…
いや!Googleでもなんでもいいからカレンダーで管理して!みんなで閲覧すればいいじゃない!とすごく思います。なぜにExcel???セルの幅の編集とかもう細々と色々面倒くさい事しかないのに???何時時代の話やねん???
ちなみに、わたしの場合はGoogleのカレンダーに似たような機能を使って管理していましたが、みんながちゃんと見てくれていたのか不明です。
最初から言うてくれや細かい規約
公務員のお仕事をするうえで、必ず守るべき規約があります。これは庁内の仕事を回すうえでの決まり事という感じです。
それが細かいのなんのって…(涙目)
特に旅費関係はとんでもないです。添付する資料がコロコロ変わるし…旅費の申請だけでも結構面倒なのに提出する紙(ここでも登場)まで気を回すとは…しかしここを守らなければ、後々の監査で怒られてしまいます…
このほかにも、文書管理の規約とか、情報公開の規約、入札関係の規約など…実に細かくたくさんある。あり過ぎて、「そもそもこんな規約があるとは知らなかった」なんてことが発生することも。(そして無視して怒られる)
なので、何をするにも、守らなければならない決まり事ってなかったかしら?と暗闇の中を手探りで歩く的なことがあったりしました。
マジで最初から言ってくれよ!なのですが、お役所的には、ここに掲載してますと言うんですよね…掲載場所を教えられても…最初っから一か所にまとめてくれYO!
キャパオーバーなんて言い訳にならない
基本的に、事務分担で一応あなたはこのお仕事してくださいねと指定されるのですが、その指定は「前任の人がやってた分であって、あなたの能力に合わせて再考したものではない」といった感じ。もちろん、見直しは入るんですよ、年度ごとに。でも、人員の異動を理由に根本的に大きく変わることはないような…
なので、前任がバリバリのベテランだったりした場合、ペーペーでもやらざるを得ない、なんてことも。いや、事務分担しっかりしろよって感じなんですが…それも簡単にはいかないのです…みんなお仕事カツカツだからネ…上手く事務分担を組むのってかなり大変なのよ…
わたしなんて、新規採用で入った年に、お偉い上司の祝辞を書いてました。もう訳分りません。内心、こんなの部不相応だわ!!!と泣き言垂れてました。自分の読む祝辞くらい自分で書けよな!!!なんて公務員にあるまじきことを思ってたり。
とにかく、自分の能力的にできそうかな~と思う仕事ばかりではないので、体当たり勝負でブチ当たって、荒療治で能力を高めていく…そんな仕組み?に心がすり減りました…(そしてこの様である)
働き方改革?そんなのもあったよね
テレビでノマドワーカーやフレックスタイムなどの新しい働き方の特集を見ると、心底羨ましくなります…ええなぁ…ワシもスタバでPCカタカタさせてカッコよくお仕事キメたいわ…好きな時間に好きにお仕事してストレス☆ゼロって感じ…
でも、現実、公務員のお仕事を、ノマドとかフレックスタイム制とか難しそう…だって紙文化だし…窓口あるし…
でもでも、超前時代的な公務員のお仕事が変わることができるなら、きっと一般のお仕事だって変わりそうな気がするのは気のせいですかね…???
せめてフレックスタイム制。マジで導入してほしい。早く帰りたいよマジで。夏だけ朝早く出勤可みたいになってるけど、もっと広げてくれないかなぁ。
ちょっとおねだりするとしたら、タブレットが欲しいなぁ。PCのアクセサリーとかアプリももっと充実してほしいなぁ。わたし的に、タイマー機能のあるアプリを入れたいんだけど許してほしいなぁ。(目の前の仕事に夢中で度々会議をすっぽかした前科あり)
そしてFAXの撲滅。スミソニアン博物館で歴史遺産ってことで展示されてるらしいし、もうこのまま過去のモノとして、こんなのもあったよね~~~(封印)とならないものか。
そしてそして、お願いだからメールとかPDFとかコピー機とかスキャナーとか、そういう基本的な機械の使い方をみんな覚えて…マジでお願いだから…ショートカットキー覚えろとは言わんワシも覚えとらんし…せめて…せめてメール…PDF…
愛想があるとか云々は、ベテラン公務員さんたちの編み出したワザのような気がしないでもないのです。
わたしみたいに誰にでもいい顔をして、褒めてあげて相手を立てて…としていると、やっぱりモヤモヤします。まえに記事にまとめましたが、それこそ「大変」の押し付けみたいな。
そんな余裕がない中、自分を守って仕事をこなすには、お愛想などのお仕事の上でのアクセサリー的な余計な部分を省く…それもまた賢いやり方なのかもしれません。キャパオーバーの仕事がガンガン降りてくるんですから、お仕事的な意味での体力温存みたいな。
それこそわたしのお愛想はなんとなく必要と思っていた感覚こそ、前時代的なのかもしれない。いやでも、円滑なお仕事・人間関係には必要? …難しい。
わたしが職場復帰で戻ることには、なにか改善されていて、ひゅ~~~先進的ぃ~~~!!!お役所様すっすんでるぅ~~~!!!ってなってないものでしょうか。
淡い期待を寄せてはおこうと思います。
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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