こんにちは。中瀬一菜です。
今日は公務員のお給料に関連して色々と考えたことをお話したいと思います。
公務員の給料=税金
まぁそうなんですけど… 自治体やその他諸団体が営業してなんかを売り上げて、利益が出た分をはいどうぞーって配られるお金じゃないですから。確実に税金ですよね。
税金=国民の所得やあれこれから出ているお金ですし、そんな税金を納める国民ひとりひとりは、そりゃ税金の使い道には注目するわけで、そこに公務員の給料も含まれているわけで…
そういう構造的な話はよく知ってる。国民感情とやらも分かる。モノ申したい気持ちは理解できるけど、とりあえずムカつく。
「お前の給料はワシらの血税やねんで!」とか大きい顔されると、なんか知らんけどムカつく。テメェの財布から出たどんだけの金が税金に回って、ワシの給料のどんくらいの額含まれてんねん!100万円か!1,000万円か!1億か!って言いたくなる。
一般企業のお給料には「ワシの会社が払った分も含まれてんねんで!」って思わないだろうに。言うてる人見かけたことない。なんで公務員だけやねん!って思う。
わたしは、いただいたお給料は、普通に働いた分の対価だと思って受け取ってました。そのお金の出所が税金だから申し訳ないとか思わなかった。だって、わたしはちゃんと働いたし(働き過ぎと無理がたたって現在休職中ですが)、貰ってしかるべきだと思いました。
というか、公務員が働いたことはすべて社会に還元されます。公務員がちゃんと働かないと、議会では何一つ決まりません(議会の裏で苦心する公務員の多いこと…)。法律もなにもできません。道路だって綺麗になりません。学校も授業できません。ゴミの収集してくれません。イノシシやサルが出ても誰も捕獲しません。各種社会保障のお金や支援だって全部止まります。交通機関だって止まっちゃう。
社会を構成する人間一人一人から貰ったお金で、国や各団体は健康で平和で文化的に暮らせるように整備をしていて、手足となって働くのが私たち公務員なんですが、我々への人件費はいらないってことですかね?
それでも、「国民の税金で飯食ってる」って言える?
仕事の内容が「公のため」であるだけで、なんでここまで言われないといけないの?
自分の身が痛まなければ何も思わない説
一般企業のお給料って、わたし一般企業で務めたことがないんで良く分かんないですけど、どこかの企業や個人が払ったお金――要は売上から給料が出ているんですよねたぶん。
じゃあその売上って、元は誰のお金なんでしょうか?
サービスや商品の対価に支払ってくれた企業や個人の所有するお金ですよね。その企業や個人もまた、なんらかの売上やそれこそお給料がお金の出所で…と考えるとグルグルと回って考えるのを放棄したくなりますが… もともとは鉄や木や人間の提供するサービスやそういうモノに対する対価ですよねたぶん。(どこまでも自信がない)
なんとなく分かるのは、税金みたいになんかわけ分らんうちに差っ引かれたお金ではないこと。
なんらかの合意(自分が必要だと思ってモノやサービスを得る対価として支払う)があって出て言ったお金が一般企業のお給料…なんでしょう。
税金だって一応は対価として国や各種団体からサービスを受けているはずですが、これについてだけ「血税がー!」と言われるのはやっぱり納得できない… 一般企業のお給料と同じお金の流れ方なんですけど…
思うに、自分の身が痛まなければ、気にならないんじゃないでしょうか?
対価を受け取っているにもかかわらず、身を切った=所得から税金を勝手に抜かれたと感じるから、「血税がー!」となるんでしょう。
…これに併せて、やっぱり税金の使い道が不明瞭で、国民が納得するような還元できていない不満というのもあるとは思いますが。
休職中のお給料はダメってか?
公務員の休職の場合、幾らかはお金が出るという話は過去に記事にまとめたことがあります。私の場合、一人暮らしではないし、養う家族もいないので、通院してお薬を買ったりその他生活する分には困らない程度貰っています。
お給料に「血税がー!」と言われるなら、休職中のお給料にはなおさらです。なんだかいろいろ言われてるみたいですよ。
うつ病などで長期間休まざるを得ない場合、多くの方は傷病手当金を請求すると思うのですが、これはれっきとした公的な健康保険の一つです。
医療給付や手当金を支給して、生活を安定させることを目的にした「社会保険」制度です。(全国健康保険協会HPから引用)
こういた制度は、みんなで支え合って行きましょうといった精神(相互扶助)で運営されていて、上記以外にも介護保険とか該当しますニュアンスとしては。
共済組合などでお金が出る場合も、同じようにみんなで支え合いましょうといった精神で運営されています。というか、地公法で設置が義務付けられています。初めて知った…
地方公務員法
第四三条 職員の病気、負傷、出産、休業、災害、退職、障害若しくは死亡又はその被扶養者の病気、負傷、出産、死亡若しくは災害に関して適切な給付を行なうための相互救済を目的とする共済制度が、実施されなければならない。
となると、こういった保障はいただけて当り前というと、それはそれでちょっと図々しさがあってわたし的に好きではありませんが、いただくことに罪悪感やましてや他人様から非難を受けるようなことではありませんよね。
…と固い制度の話をしたところで、感情がついてくるかと言われるとそれはまた別の話ではあります。
ただ、我々の暮らすこの国では、そういった精神(相互扶助)を重んじていて、国民皆保険が達成されているという意味を考えてほしいと思います。
罪悪感も怒りもとりあえず置いとくわ
公務員仲間の間では、こういった話は「うんざりするわ」と言った感じ。その他、いろんな意見が飛び込んできて、ハラハラしてます。
余談ですが、わたしが聞いた中でこりゃすげえ(棒)と思ったのは、毎朝庁舎のエレベーター付近で待ち構えて、遅れてくる職員をチェックしていた人がいるっていう話ですかね…
こりゃやべえ(棒)なエピソードは、公務員だったらだれでも一つは持ってるんじゃないでしょうか。同期との飲み会だと割と話題になったりならなかったりしますよ。
今回のような指摘は実際に私が受けたというよりも、そういう話を見聞きして「意見を言いたい!そうだ!ワシにはブログがあるやんけー!(カタカタカタカタ)」といった感じで書き始めているので、直接的な被害者?というわけではないのです。
しかし、言葉にまとめることで、ずっと胸のどこかに合ったモヤモヤがスッキリしたような気がします。ふむ、とりあえずモヤモヤは解決です。
公務員のお給料は確かに税金だけど、ちゃんと働いて社会に還元した対価!
お休み中に貰うお給料だって、相互扶助の精神でいただけるもの!
ひとまず、こんなところでこの議題については置いておきましょう…
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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