こんにちは。中瀬一菜です。
今日はわたしの親の話をしたいと思います。
※誤って一度記事を削除してしまいました…
コメントがバッサリ消えてしまい…申し訳ございません…ゆらいさん(この親にこの子…まさにその通りでございます^^)、xxxさん(復帰の目途が立ったとのこと、おめでとうございます!)申し訳ございません…
親としては赤点
前回のあらすじ
わたしがこのブログで親をテーマに話をするのは実は二回目。一回目は、「親の理解が無いとうつ病の治療って出来ないよね?そうおもうだろ?へけ!そうなのだ!しんどいことが二倍になるのだ!」みたいな内容でした。
うちの親は当初から理解があったわけではなく、ちょっとずつ理解を深めて数か月経ってようやく協力的になった、というお話でした。そして、20代女性の患者さんの場合、特に親の理解を得ることが重要とお話したのでした。
親としては赤点、人間としては?
ここでいう親とは母親を指すのですが(父は亭主関白、普段は存在感空気のため無視。嫌いじゃないよ、ごめんねオヤジ☆彡)、親として点数を付けるなら確実に赤点です。
とりあえず育ててもらいましたが、いわゆる育児で大事だといわれていることはほぼ出来ていません。みずから「子育ての仕方、間違えたなァ」と娘の前で言う始末。おいおい、お前が育てた結果が目の前にいるんだけど。
ご飯食べさせて、学校に通させて、就職させました!以上!みたいな子育てだったそうです。わたしもマジでそう思う。そうせざるを得ない諸事情があったことは承知してますが…まぁワシとしては知ったこっちゃない面もあるというかなんというか…
そんな母ですが、人間として出来ているかと言われればそうでもなく、精神年齢が18歳あたりで止まっている節があります。妙に少女っぽかったり、娘のわたしとの距離感も親というより姉妹です。
…と母をディスっていますが、別に嫌いというわけではなく。むしろ仲は良いです。あの人が親で良かったなぁとは思う。良い影響は受けました。特に、うつ病になってからは強くそう思います。ちょっと具体的にお話したいと思います。
うちの母親がポジティブすぎる件について
毎朝の恒例儀式
うつ病患者あるある――なにかと自己否定するというのがあると思うのですが、わたしも例に違わず何かと否定していました。
- うつ病になった自分はゴミムシだ
- 将来もクソも無い、生きる意味はあるのか酸素浪費してごめんなさい
- かといって死ねるわけも無く、このまま親にパラサイトするのか
- とりあえず多方面に申し訳ございません、マジで自分クソ
だいたい、↑といった感じ。とりあえず自分の存在まで否定します。ずーーーっと自分の頭の上だけ雨雲が垂れてる感じ。暗くてジトジトした気分。
で、母なのですが、彼女はめちゃくちゃ特殊です。まず、自分の存在を1ミリも否定しません。いや、うつ病じゃない健康な人間だから、というレベルではない肯定の仕方をします。
毎朝、化粧を終えた自分の顔を見て「うん! 今日も可愛い!」と心の底からマジで思っているらしい。こんな人なので、もちろん自分大好き。自己肯定の塊みたいな価値観をしています。ヒェ…やべぇ…
そういう母が間近にいますから、自然とわたしも化粧を終えたら「よし、可愛い」と思うようになり… たぶん、ここから徐々に自己否定が止んできた気がします多分。落ち込んでても、めかし込んで綺麗になったと思えたら自信が出てくるっていう。
…そこで問題になるのは母は本当に可愛いのか問題ですが、学生のころ授業参観で母が来ると必ず美人だねと言われていましたので、美人(仮)としておきましょう。本人が喜ぶのでそういうコトにしておきます。
逆ギレ芸
そんな母の内面――性格も美人(仮)なのかというと、全くそうではなく。完全に武闘派です。オラオラです。~ざます!みたいな御淑やかさはゼロ。むしろマイナス。
なにか嫌なことがあると、娘のわたしにまず聞かせます。いやいや、ワシうつ病患者やねんけど。彼女にそんな配慮は無い。とにかく聞かせます。
あの人があんなことをして信じられない!めちゃくちゃ腹が立った!等々と話した後、絶対に最終的には逆ギレをしています。自分に非がちょっとあっても、キレています。そして、最後には「タダで起きてやらんからな!」と捨て台詞を吐きます。恐ろしい…あえて赤文字にしてみました…
こういう逆ギレ芸――転んでもただでは絶対に起き上がらない精神を、ずーーーっと聞かされて育ってきたので、なんとなく人生はそういうものだと刷り込まれています。なので、うつ病になってもそのまま腐って引きこもって…という最悪のパターンが最初から頭になかったのです。もちろん、落ち込みはしましたけどね。
…あとは、プロ脚本家志望なので、これも美味しいネタになると思っていました。偉大な作家たちはだいたい精神病だったし、わたしの大好きな作家・太宰治先生は自殺してるしな!と。これでわたしも作家の仲間入りか~なんてちょっと思ってました。
何歳になっても学ぶ
わたしは大卒公務員(現在うつ病で休職中☆彡)ですが、母はそんな学歴も無ければ公務員でもありません。履歴書上の話だったらすでにわたしの方が見栄えはいい感じになっています。
かといって、母が頭が悪いかといえば、そうではない。むしろ、人間的な意味での生きる知恵や逞しさはそこらへんの人よりも優れていると思います。
わたしがもうアラサーなので、母も自動的にいい年ということになるのですが、そんな母は今でも毎日何かに気づいて生き方を変えています。ああいう時は、こうするべきだった。こういう気持ちが大切だと気づいた。これからはこういうコトに気を付けよう――そういう気づきを大切にしているようです。
よく、「せやねん! やから心入れ替えた!(ドヤ)」みたいなことを自信満々で言ってくれます。最近の母は「欲しがります、勝たなくても」が人生の座右の銘らしいです。
身内のことながら、母くらいの歳の人って性格や価値観が凝り固まってどうしようもない感じが多い気がするのですが、とんでもない上昇志向だなと思います。
…そんなヤバい母が近くにいますので、結果はお察しのとおりでございます。ちなみにわたしの最近の目標は「頑張らない無責任な人になる」でございます。
近くにいるポジティブな人にそっとくっ付いてみて
ってさもウチのママってすごいんです!!!みたいな話になってますが、ワシが言いたいのはそう言うことじゃねぇ。ウチの母は小指のこっから先ひとっつもスゴかねぇマジで。
身近にポジティブな人間がいるだけで、人生イージーモードに切り替わるんだぞ!って話です。
クソポジティブな人間が、ずーーーっと傍にいるんですよ。そりゃ思考も染まるでしょ。逆を考えると分かりやすいかも。ずーーーっとグチグチ暗い人の傍で居たら自分も暗くなったって経験ありませんか? その逆のことを言っております。
これはうつ病からの回復とはちょっとズレた話かもしれませんが、うつ病って薬だけで治る簡単な病気じゃないしね… こういう周りの人間の環境っていうのも、テコ入れできるならした方が良いと思ったので伝えたいなと…
とはいえ、ポジティブな人間ってあんまりいないよね。みんな何か暗いモノを抱えているものです。うちの母みたいなのが希少種なのは分かっております。アレは相当特殊な訓練を積んだ人間です。※普通の人はマネしないでください※ってヤツ。
ですので、その希少種の娘であるわたしのブログを「ポジティブな人間」と見立てて、このブログを使ってくださっても結構です。どうぞ、バンバンお越しくださいませ。コメントもドシドシ残していってくださいませ。
ちょっとでも自分の環境が明るくキラキラするように、ポジティブな人ないし物を周りに集めてみてくださいね。
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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