小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

うつ病を直しかけているわたしの勝因とは

こんにちは。中瀬一菜です。

今日はうつ病を直しかけている私の勝因(という表記が正しいのかは置いといて。勝ち組みたいなニュアンスがあってあんまり良くないよな、そんなつもりはさっぱりぽん無いんだけど)をお話します。

 

 

ある日、主治医との会話

 うつ病で通院し始めてウンヶ月のわたくし。ひとまずうつっぽい気分の落ち込みがなくなっていて、体力も戻ってきていて、良い感じに安定しております。

そんなある日の通院でのこと。

主治医「最近調子はどうですか?」

中瀬「良い感じに安定してます。パン作ったり色々してます楽しい」

主治医「いいね~~~そっかぁ~~~」

中瀬「へぇ、ありがてぇことに」

主治医「(ちょっと考えこんで)勝因は何だと思う?

勝因…???なにそれ…???(震え声)

ちょっと主治医が何言ってるのか分からなかったので、その時は適当にはぐらかすような返事をしました。

だけど、落ち着いて考えてみたら、要は診断書発行された初診から今までの数か月(1年未満)で、自由に動き回れて楽しいこと出来て…ってたぶんかなり治りが早いと思うたぶん。主治医はきっとこのことについて聞いたんだと思う。

めちゃくちゃ遠い親戚に精神疾患で入院してずっと出られない…なんて人もいるらしく。誰かと比べるようなことではないが、確かに押しなべて見れば早いんだろうなぁ。

じゃあ、具体的に、わたしはどうして、具体的に何が良くて、直りが早い(らしい)のか? 真剣に考えてみることにしました。

 

 

わたしの勝因

 主治医の言葉を借りれば、私の「勝因」ってなんだろう…思いつく限りとりあえず書き出してみます。

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家族の理解

まずはなんといっても理解してくれたことが大きい。認識するだけじゃない、わたしがうつ病だと受け入れて、治療も納得してくれて、変に社会復帰を急かすことなく、わたしの療養をそっと見守ってくれた。

ここで、さぼり病が!とか、引きこもりが!とか、世間体が悪い!とか、そういうのを言われると、これはもう最悪パターンだと思うの。

やっぱり一番身近な身内が味方になってくれたのが大きいと思います。

家族の愛情

それからついでに、わたしの家族はたぶん愛情深い。

普段の生活の中でも、ちょっと調子が悪そうだったら大丈夫?と声をかけたり、そういう直接的なことは無くとも、家族を思いやるのがデフォルトになっている。仲のいい家族です。

こういう土壌があるうえでの、上記のとおりの理解だったので、より家族の理解が嬉しかったです。

家族仲が悪いと、病気を理由にギスギスしたりするかもしれないし、この要素もきっと「勝因」のひとつ。

「わたしの家族」がいない

未婚で子供もいないし、一人暮らしではないので、身の回りのこと(買い物や料理洗濯)は家族に任せられる環境でした。

そして、わたくし公務員でして、休職しても8割ほどお給料をいただけているので、お金の心配をすることがありません。養う人間もいませんし。一人分なら十分です。

主治医との相性

忘れてはいけないのは、主治医。過去の記事でわたしがドクターショッピングで酷い目に合ったというのをお話している通り、信頼のできるお医者さんに出会えたことも勝因の一つ。

うつ病の治療は、投薬・通院・休養が大切。そのうちの通院を続けられたのは、主治医の人柄も大いに資するところだと思います。

引きこもり体質

うつ病になって休養するとなると、初めのうちはお家でずーーーっと過ごすことになるのですが、わたしはそれが全く苦ではありませんでした。

外に出る元気がそもそもないのもありますが、もともと家の中の方が好きなタイプだったので、外に出られないストレスがゼロでした。

運動好きでアクティブだと、動けないのが猶更つらいかもしれないですが、わたしは幸運にもそうではなく…むしろ引きこもれるので安心していました。

多趣味

引きこもっているのはいいですが、家の中だと出来ることが限られてくるもの。うつ病となると長期の休養となるので、時間を持て余すことが考えられますが、わたしはさっぱりぽんそんなことはなく。

ドラマ・映画・アニメ観賞、お絵かき、小説・シナリオ執筆、お菓子・パン作り、各種手芸…家の中で出来る趣味が多かったので空白の時間ができることがあまりありませんでした。しかもどれもなかなか時間がかかるモノばかりですので…

いろんなことをとっかえひっかえ楽しんでました。休職期間中に身に着けた新しい技術は、パン作り・刺繍・タッセル。映画も結構見れています。

考える頭

これはうつ病になった原因にもなることなのですが、なんでもかんでも自分の頭で考えようとする癖があります。他人を頼らないのですね。なにか躓いたら、自力でどうにかならないかじっくり考えます。

現状に不満があるなら、自分の頭フル回転させて、打開策を考えろ!というのが、学生時代からの刷り込みになっているのです。

…ということで、今回の病気も、それはそれは自分でいろいろと調べたり、どうすればストレス耐性ができるのかとか、心理学的に使えそうなワザは無いかとか、色々調べておりました。そして色々と工夫をしたり交流をしたりすることができました。

気合と根性

何と言ってもこれ。気合と根性。わたくし、女は愛嬌ではなく、根性だと思っておりますので、そこいらのナヨナヨした男子よりも男前であると自負しております。…ってこういうのも病気の原因にもなってるんですが…

うつ病で休養といっても、心穏やかな日々がずーーーっと続くわけではなく、その時々で職場の上司と会ったり、職場で面談があったり、職場復帰に向けて外出訓練をしたりと、ちょっとずつではありますが心に負担を強いることがあります。

そういうとき、躊躇してしまうのですが、わたしはどうもすんなりできてしまうようです。オラぁ!女は根性じゃい!見とけぇえええ!とわたしの中の謎の関西弁イケメンが叫ぶのです…

うつ病患者になっても、その謎の気合と根性は健在で、ヘロヘロなのにひょっこり顔を出すのです。これはもう違う意味で病気。なので、コツコツ続ける必要があるウォーキングや図書館通いはちゃんと続いているのです。

薬が良く効く体だった

最後にこちら。これはほんとうに意図せずして、たまたまです。どうやら、効くのが早いし、効果も出やすいみたい。薬が上手く使える身体でした。こういう身体に生んでくれた母ちゃんにマジ感謝。

薬との相性も奇跡的に良かったので、上手く効かなくて変えましょうかなんて話にもならず、一種類だけをずーーーっと服用しつづけています。

とりあえずまだ若い

アラサーなのですがとりあえずまだ20代でして、このへんも薬の効き方的な意味ではプラス要素だったのではないかなと思います。

 

 

まとめ

具体的に、これをしたから治りました!なんてモノは無いです…

あればきっと全員のうつ病患者さんが速攻で治ってると思うの…ないよ…ない…

わたしという人間がこういう感じの性格だったから+まわりの環境がそこそこ良かった+相性バッチリの主治医+薬の効果=心置きなく療養できたって感じです。

じゃあ、上記のどれが一番の「勝因」なのかといわれると、それはきっと家族関連の最初の3つではないかなと思います。休養しているとどうしても家で居る時間が長くなって、嫌でも家族と一緒にいることになりますから。

 

 …と考え出すと、主治医が前に行っていた「運がいい」に話が収斂していくような気がしてならない。

 じゃあ、絶対に「家族」が治療に必要な絶対条件か?と聞かれると、ちょっと回答に困るわけで。

「勝因」というと、真似れば誰でも勝てますわ!的に聞こえますが、たぶんこの場合の「勝因」は「わたし個人限定の勝因」であって、人それぞれなんだろうなと…

とはいえ、少なくとも、主治医の件だけは全員に当てはまるのではないかなと思います。ここは選ぶことができますもんね。あと、多趣味というところ。お家でできる楽しい事をたくさん持っておくと過ごしやすいのは本当です。

 

人それぞれの「勝因」はあると思いまので、わたしの「勝因」はこんなんもあるんやな~~~程度で…

とにかく何が言いたいって、自分が思う最強の「勝因」を揃えてみんなで病気に勝ちに行こうぜ!!!ってことなのです…

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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