小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

賢くあろうとしない。等身大で生きる。

こんにちは。中瀬一菜です。

今日は今週のお題――わたしの転機についてお話します。

#わたしの転機

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1 バーサーカー「に」目覚める

わたしがバーサーカーだったころ…過去記事にまとめているのですが、大学受験に失敗して浪人をしていたころ…あの頃は他の受験生を殺してでもわたしは絶対に合格するという狂化EX状態の下、連日十数時間勉強し続けていました。

御陰さまでとりあえず浪人期間は1年で済んだのですが、そんなバーサーカー状態になった代償がその後の夢色大学生活(になるはずだった)の中に現れてしまいます。

  • 相変わらず勉強優先、図書館・自習室の住人となる
  • 勉強ができない=万死に値するとガチで考えるようになる
  • 賢くないと思われることを常に恐れる
  • 常に他人と比較して、ちょっとでも賢くあろうとする
  • 賢い自分でありつづけることが何より重要
  • 賢い自分であれば「何か」を成し遂げられるという謎の選民思想に染まる

そんな状態で大学生活を過ごしましたので、成績表は誰に見せても恥ずかしくないです…卒業式の日は式の前に呼び出されて4年間成績優秀でしたで賞をもらったくらいです…はい、ドン引き~~~

大学に落ちたことが、どちゃくそ恥かしくって、悔しくって、やっぱり世の中賢い奴がええんや!と、悟ってしまったんですね。

だって、賢ければ、希望が叶う。

それに、賢ければ、血吐きそうな苦しい思いをしなくていい。

そして、賢ければ、人生を自分の思う通りに進められる。

学生だった頃は、数値で分かる賢さがすべての世界の住人でしたから、視野はとても狭かった。

 

こんな調子で大学生活うまくいくわけないじゃん!と思いますよね…

でもうまく行っちゃったんですよ。

とにかく自分が「賢くない」状態になるのを恐れていましたから、そりゃもう痛々しいくらい勉強しまくった結果、結果が伴って「賢い人」になったんです。

だいたい、何かを恐れながら行った行動は、失敗するのが道理かと思いますが、成功してしまったのはそれだけ圧倒的に勉強してしまったというわけで…そりゃ浪人して毎日十数時間缶詰めになって勉強してましたから、そういうことは得意分野になってたんですね…

 

 

2 バーサーカー「から」目覚める

でもでも、どこまでもうまくいくわけがありません。何かを恐れながら行った行動は失敗する。人生そういうモノです。

わたしは、その失敗を就職活動中に味わうことになりました。

 

遅くなりましたが、わたくし、一応公務員をしておりまして。就職活動といってもまたまた試験勉強なのですが、ここで壁にぶちあたります。

得意なはずの勉強が、できないのです。

というのも、浪人~大学と、めちゃくちゃに勉強しまくったせいで、身体がボロボロだったのです。勉強は意外と体力勝負ですなのです。

…ここからは記憶があいまいです。どれくらい苦しかったのか思い出せません。

ただ、耳鼻科でメニエール病寸前と言われたました。異常な眩暈、吐き気、肩こり…静かに机に座っていられる状態では無かったと思います。電車の中で具合が悪くなって、目の前が赤色と緑色だけに染まるという謎の現象にも遭遇しました。

自分の体の状態は思い出せませんが、あの頃考えていた頃は今でも鮮明に思い出せます。

とにかく、また浪人をするのかと、自分をひたすらに責めていました。

あの生き恥をさらすのかと…だから賢くないといけなかったのに、なんで自分の体はついてこないんだと、ただ悔しいのと恐ろしいのと…毎日絶望です。成績は上がっていないと偏差値で叩きつけられ、競争率に圧倒され、練習問題の正答数に一喜一憂して…

 

そんな絶望週間のさなかの事。

公務員試験を受けるにあたって、専門の学校に通っていたのですが、そこの学校の自習室からの眺めが結構良くて、気に入って頻繁に使っていました。

そこで勉強をしていて、ふと景色を見て、思いつきます。

わたしは、自分に何か大変なことができると、過大に期待していたのではないか?と。

わたしという人間がいかにクソったれなのかが自分が良く知っている。そんな自分が大層なことを成せるだなんて、そんなわけがない。

要は、わたしという自分を、大きく見せようと虚勢を張っていたことに気づいたのです。

 

ここにきて、ようやくバーサーカー状態から脱することができました。

浪人をきっかけにしたある種のトラウマを脱し、「賢さ」に縛られる必要は無いと悟りました。

わたしという人間の等身大を考えるようになりました。そして、出来ない・苦手などのマイナス要因を許せるようになりました。もう、吹っ切れた!!!(五体投地)という状態です。

それから、何かを恐れながら行った行動は失敗するということを、悟りました。

失敗を考えないようにすると、あら不思議。うまくいっていなかった公務員試験がみるみるうまく進み、今の職場で内定をいただくに至ったのです。

 

 

3 元バーサーカーの現在

現在のわたくしは、公務員になれたものの、お仕事でいろいろありましてうつ病になってしまい、休職中です。

えーーー!?!?!?せっかく公務員になれたのに休職ってマジかよ!?!?!?…って感じですが、それはそれ・これはこれ。うつ病になった事実も、うつ病に至った原因と考えられるアレコレも、今は全部消化しきって穏やかな気持ちで休養をしています。

…おそらく、これも一つの要因かと思うのですが、バーサーカーになったことによる身体へのダメージがとんでもなかったのかな、と。物理的にも、精神的にも、です。

 

「賢くありたい」と願う気持ちは、今でもちょっとは残っています。

それは、他人の上位に立って見下して心の平穏を保つためではなく、知的好奇心を満たして密かな夢である脚本家になりたい…という気持ちからです。自分の等身大は、自分が思っているよりも大したことは無いと、すでに知っていますので今更背伸びをすることはありません。

でも、夢のために、自分自身を大きく成長させたい。今度はハリボテの自分ではなく、マジモンの自分を大きくしたいと思っています。

 

具体的には、数字で分かる頭の良さには興味は無くて、知識の深さ・広さを求めています。

映画をたくさん見たり、本をたくさん読んだり、未経験のことにチャレンジしたり…最近は特にそうです。休養中の身といっても、ずっとベッドで寝ているわけではありませんから、刺繍を始めてみたり・パン作りを覚えてみたり・興味のある分野の本を手当たり次第に読み漁ったり…ある意味「勉強」をして忙しく過ごしています。

こういう意味での勉強はとても気分がいいモノです。

勉強…学生のころから嫌いではなかったですが、今の方がずっと好きかもしれません。

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
Twitter  https://twitter.com/ebihuraiumeeee

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