こんにちは。中瀬一菜です。
先日記事にもまとめた今期一押しのドラマ『おっさんずラブ』、ご覧になってますでしょうか。今までは、第1話を視聴して良さそうだなと思った作品を布教する意味で記事にしていましたが…『おっさんずラブ』については1本の記事だけで留めることができないッッッ…!!!
ということで、次週が最終回だなんて知りもしなかった主による感想をまとめたいと思います。※盛大にネタバレを含んでいますのでご注意を。
ちなみに、前回の感想記事はこちら。
*参照:おっさんずラブ公式サイトさんから
1 はるたん、罪深い
とりあえず牧春な展開、めちゃくちゃ美味しい!!!
牧くん見目麗しい系なのに攻めって感じなのがめちゃくちゃストライク…でも当初のドSって設定どこいったんだろうね…いやもうこの際こういう些細なところは目を瞑るよ…
献身的に支えつつめちゃくちゃデレデレな牧くんと、それをさも当たり前のように受け入れている鈍感はるたん。同棲生活の描写はとっても幸せな感じがして、見てるこっちも幸せだった。
けど、脚本や役者さん、演出がとっても精巧ですね。幸せの中にも、ちょっとずづ亀裂が生じているのをうまく混ぜ込んでいます。
きっと、牧春は図式的に言えば、「牧→→←はる」くらいで成り立っているんでしょうけれども、図式だけでは説明しきれない相性の悪さがにじみ出てると思いました。
牧くんはとっても細やかで、いろんなことを先回りして考えてしまってストレスため込むけれど、相手には一切吐き出さない感じ。逆に、はるたんは、鈍感すぎで表面上しか見えていないから察するとかできないし、みんなに平等に優しいから思わせぶりでとってもギルティ。
性格が真逆すぎて…それがもうなんとも切ない…君ら両想いジャン…なんで別れるとかいうのぉぉぉ~~~(号泣)
誰が戦犯かって、はるたんじゃないかなって。
誰に対しても煮え切らないのが最高によろしくない。
部長をはっきり振るのにも時間がかかったし、武川さんの牧くんアピールもはっきり文句が言えないし、蝶子さんには一番最悪な場面で真実を打ち明けることになり、ちずちゃんには安易に優しく接してしまうし…
逆を言えば、だれに対しても平等に優しく接することができるって、きっと最上級に良い人の称号なんでしょうけれども…牧春の幸せを願うと「春田テメェ表出ろ!」って感じ。
ただ単に、幸せBL生活ドラマじゃないんだな。
みんな誰かしらを愛していて、誰かしらから愛されていて、それは性別も年齢も超えているすっごく純粋なラブなんですよね。そう、ラブだね~ってやつ。
最終回直前の今では、みんなばらばらで、誰も幸せに落ち着いていないけれど、みんながみんな、望む通りとはいかなくとも、形はちょっと違っていても、納得のいく形の幸せに納まってほしいなと心から願っています。
2 わたしの考えた最強のワンクール10話案
でもね…7話で終わるなんて聞いてないよ~~~!!!
わたしはもっといろんなペアのあれやこれやを見ていたかったの~~~!!!「そこらへんkwsk!」みたいなお話が見たかったの~~~!!ああ、なんで7話…短すぎます…もうワンクールでいいじゃん…なんで…なんで…
この悲しさ、妄想に変換するしかない。わたしの考えた最強のワンクール10話案を見ていただけませんか…さすがに、ここで脚本案を披露するのもちょっとアレなので、手短にちゃちゃっとまとめてみます…
今週のお話から続きを考えたとしても、
- 武川さんが牧くんフリーに気付き、猛アピール。からの、やっぱり付き合えません…で涙の再破局。武川さん、ここまで来ると色々スッキリ。
- 武川さんと牧くんの様子を見た部長が牧春の破局を悟り、はるたんへの猛アピール再開。デートにこぎつけ、なんだかいい感じに。はるたんはちょっと引いている。
- 部長がはるたんとイイ感じなのを知った蝶子さん、ちょっとしんみり。マロくんがそっと支えてあげる。
- 牧くんとちずちゃんの仲が急速に良くなる。春田ってまじでデリカシー。部長とのことでグズグズするはるたんに二人からエール。ここで3人の仲が修繕。はるたん、色々と覚悟する。
- 部長は部長でイイ感じだけど、別れたとはいえ仲のいい牧くんを見ていると自信喪失。そんな中、はるたんは蝶子さんに部長と付き合いたい旨を告白。根回しつつ、逆ポロネーズ的な感じで部長×はるたんで大団円
…どうです!?!?!?どうです!?!?!?(11話になっちゃった…)
伊達に腐女子してませんからね、妄想は得意ですとも!!!
やっぱりワンクールまるまる必要ですって!もう、OVA的な感じでもなんでもいいんで、ワンクール版を配信してくれないでしょうか…テレ朝さん…
3 2期に全力で待機…でも…
とはいえです。次回予告を見ると、なんだかイイ感じではありませんか。
うん…もっと『おっさんずラブ』を見たかったけど…はるたんや部長やみんなが幸せになる終わり方なら受け入れるよ…
でもでも!
じゃあ、2期ってどうしょう…?(オタク特有の思考)
ああ、でも、まだ見ぬ最終話が幸せに終わったところで、はるたんや牧くんや部長たちのラブを引っ掻き回すような形の続きは見とうない…
そんなある日、日課のタイムライン警備をしていると、こんな呟きがリツイートされて流れてきました。
おっさんずラブの次はこんなのが見たいです。 pic.twitter.com/23fdiXvYQh
— オトクニ (@otokuni_tw) 2018年5月27日
*オトクニ様から許可をいただいています。大変ありがとうございます。
なにこれ~~~素敵すぎる~~~(合掌)(五体投地)
わたし的に、お話が丸く収まったところに、強引に後付けみたいにお話を続けるのは、登場人物のみなさんの幸せを砕くみたいで心苦しいんですよね…あんまり伝わらないかもですが…
しかし!スピンオフみたいな形で上記のご提案って素晴らしいと思います!!!なんという発想…その発想を目にできた幸せ…
しかも!配役まで完璧するぎる~~~!脳内補完完璧です。頭の中で役者さんが動く動く…! オトクニ様のツイートでは、もうちょっと続きのイラストまで投下してくださっています(これもまた最&高)ので、YO~チェケラッ!です。
このままドラマ化しないかな…テレ朝のプロデューサーさん見てますか!?!?!?これ、最高じゃない!?!?!?
…だがしかし。『おっさんずラブ』が良かったから、じゃあこんどはレズだね!なんて感じで安直に進めては欲しくないんだな。
わたくし、脚本家の卵ですが、ドラマは心を動かすものなのよと、先生に叩き込まれています。
なんで『おっさんずラブ』が良かったかって、マジで最高の恋愛ドラマだったからだよ。BLだからじゃないんだよ。
脚本は重たいテーマだけどすごく丁寧に描き切っていたし、役者さんはそれに全力で答えるような演技だったと思うし、こういう本気のドラマがあったから心が動いたわけです。だから感動したし、わたしはこうして記事にまとめている。
レズ版に焼き直しても、その設定は間違いじゃないし、それはそれでもちろん見てみたいけど…そこがなんとなくちょっと怖い感じもする…
一番いやなのは、他局がゲイ物の味を占めて、『おっさんずラブ』の劣化版をだすこと。LGBTを語るだけの教養もなにも無いですけど…こういう彼らを「特別」な恋愛みたいな形で打ち出すのは嫌だな。
「特別」なんて括りを無くしたいろんな恋愛の在り方を見せてほしいなと思うし、わたし自身そういうお話を書きたいなと思うのです。
4 ここで最終話への心の準備をしましょう
最終話…なんだかとっても波乱の予感…
わたし的に、予告の蝶子さんがすっごく刺さります…「人を愛するとはどういうことでしょうか」のテロップもすっごく刺さる…あとタキシード姿のはるたんと部長カッコいいな…
しかし、予告だけではやっぱりどんなお話になるのかさっぱりぽん分からないですね…とりあえずわたしコレ見ながら泣きそうだなってことしか分からない。
はるたんも牧くん部長も、武川さんもマロくんも蝶子さんも、みんな幸せににラブだね~って終わってほしいな。今願うのはこれだけです。もうクランクアップしてるのは知ってるけどさ…願わずにはいられない…!
…この記事で何度か、「ラブだね~」って言ってますが、元ネタは『東京バンドワゴン』です。こちらもこそっと布教。いいお話だから!
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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