小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

うつ病の薬の量は車のハンドルみたいなもの

こんにちは。中瀬一菜です。

今日は、久しぶりにうつ病について――なかでもそのお薬の量についてお話します。

ー目次ー

  

 

1 はじめてのお薬

はじめて精神科にかかったとき(ドクターショッピングをしている最中も含めて)、処方されたのは今でも服用している某お薬(詳細はリンク参照)でした。

薬にはたくさん種類がありまして、これはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種類に分類されるらしいです。シナプスにおけるセロトニンの再吸収に作用することでうつ症状、病気としての不安の改善を目指す薬…とのこと。ちょっと良く分かりませんが…

今までの薬と比べて、副作用があんまりないのが特徴とのこと。はじめて服用したころは、眠くて眠くてしょうがなかったのですが…これでも副作用が少ないとは…

 

最初は、0.5錠でした。

こういうお薬は、最初は少量からはじめるものみたいです。でも、たったこれだけでも、すっごく眠かったです。

現在の主治医曰く、「うつ状態から回復するときに眠気が来るのは当然」とのことですので、きっとこの眠気はしょうがないんでしょう。

尋常じゃなく寝てしまいますので、お薬を飲みながら仕事をしたい!場合はかなり大変じゃないかなと思います。お薬の種類や、服用するタイミングなどなど、主治医とよくよく相談された方がよろしいかと。

 

わたしの場合は、ドクターショッピングを経て現在の病院の初診で仕事を休む旨の診断書が出ましたので、結果的に仕事をしながら薬を飲むことはしませんでした。

いや、主治医的には、薬で眠くなって仕事が難しいからという意味ではなくて、十分な休養を要するから休めという趣旨でしたが…

そう、初診の際にうつ病の治療で大切な3つの事があると教えてくれました。

  1. 休養
  2. 投薬
  3. 通院

だそうです。

ちなみに、ドクターショッピングを経て現在の病院に落ち着いた今でも、同じ薬を服用しています。

わたしは、この薬を飲むとめちゃくちゃ眠くなった=うつ病の治療に効いているということで、お薬の変更は無かったのです。

 

 

2 どんどん増えていく量

初診から数週間は、身体に薬を慣らす意味で0.5錠でした。

暫くすると、主治医はこの量を増やしていきました。このあたりの量の増え方は、わたしでも良く分かりません。

「このあたりは医者の感覚によるものだ」と、主治医が過去に言っていたのを覚えています。

通院をして、顔を合わせて話をして、気分はどうだったのかを話すうちに、わたしにとって必要な薬の量を判断してくれたのだと思います。

 

結果的に、0.5→1.0→1.5→2.0錠と、どんどん増えていきました。

このブログを開設して結構な日数が経過していますが、わたしの病状は、ブログ開設時と比べると明らかに回復しています。

それでも、薬の量は増えています。

このあたりが、わたしも含め、医学等に疎い民間人的には理解ができません…ということで、思い切って主治医に聞いてみました。

中瀬「治って来てる気がするんですけど、薬って増えるんですか」

主治医「ん~~~、このあたりは医者の経験則でね~~~」

中瀬(なんつうアバウトな)

主治医「車のハンドルみたいなものだよ」

中瀬「…すみません、もうちょっとかみ砕いてください」

主治医「車のハンドルって、ちょっときればちょっとずつ曲がってゆっくり進んで、大きく切れば大きく曲がって早く進む。薬の効き目も同じ。量が多いのは、病気が悪いからっていみじゃなくて、効き目を強く出そうかな~~って意味

中瀬「なるほど」

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…分かったような、分からないような、そんな例えですが…きっと医学的に難しい説明をかみ砕くと、車のハンドルの例えが妥当なのでしょう。

現在は調子が悪いときは、2.0錠飲むようにしています。ついに大台に乗ったわけです。でも、決してうつ病の症状が重くなったわけではなく、主治医的にもうすこし薬の効き目を上げたい(車のハンドルを大きくきって、もっと早く前に進みたい)から、こうなったわけです。

たしかに、ここ最近の調子は、あんまり改善されているという実感はなく、治療が停滞しているなとわたしでも実感していました。きっと、主治医はそのあたりを感じ取って、そう判断されたのだと思います。

主治医曰く、「あともうちょっとなんだよね~~~」とのこと。ふむふむ。わたしはどうやら順調に治ってはいるようです。

 

 

3 最終的に薬は飲まなくなるのか?

そう、誰しもが気になってしまうコレ。

薬を飲んでます、だなんて、他人から見れば薬漬けかよ!!!って感じであんまり印象良くないですよね。いや、完全に風評被害もいい所なんですけど…薬漬けって毎日レッ〇ブルやらモンス〇ーやらを飲んでる方がずっと薬漬けって思いますが…

はじめの0.5錠から(最大値としては)2.0錠まで増えていますが、これって最終的には飲まなくなるものなんでしょうか。

 

実は、この件については、結構前にすでに主治医に聞いたことがあります。

完全に薬を絶つことができる人は、4割(だったか6割だったか…)程度だそうです。すみません、ちょっと前の記憶の為、あやふやですが…あんまり高くなかったのを覚えています。主治医はそういった後に、「妊娠中は服用できないし…」と続けていたので、きっとそういうことでしょう…この病気、どこまでもついて回るんですね。

 

一応、治療を終了する=お薬を減らす場合は、2週間ごとに徐々に減らしていくのだそうです。これは病院のパンフレットで診ました。

きっと、上記の割合は、将来的な再発の可能性も含めた断薬の意味かな?と思っています。

 

 

4 お薬が効く人・効かない人

わたしの話を聞いて、「うつ病になっても薬のんどきゃとりあえず良くなるんだな!」とポジティブに受け止められると、ちょっと待って!と思います。

薬の効き方は人それぞれ。なので、服用する薬だって、その量だって、患者さんの数だけ種類があると思います。たぶん。

わたしは、医者曰く、「たまたま最初に処方したこの薬が体に合っていて、よく効いた」から、主治医の言葉を借りるなら「運よく非常に順調に治っている」のです。

 

NHKだかどこかのテレビ番組とかで、うつ病でずっと自宅療養中で社会復帰ができないんですだとか、山ほど薬を飲んでるんですだとか、そういう場面を見たことがあると思います。

主治医の言い方をまねれば、「運が悪ければ」こうなるということです。

けれど、その「運」なるものが、自分に備わっているかは分からない。

「運」があったとしても、お世話になる病院の医者によってその「運」はなかったことになるかもしれないし…

実は、わたしは事実ですので淡々と描いていますが、わたし自身感覚的には綱渡り状態です。よくぞまぁここまで「運が良かった」ものだと思います。

 

やっぱり、うつ病はそんな甘っちょろい病気ではありません。深刻な病気なのですわたし的に。いや、きっとこれはわたしでけではないか…

お薬の量に焦点を当てて記事をまとめましたが、そもそもの抗うつ剤の副作用だとかそういうお話は、正直わたし自身が副作用といっても眠気くらいだったので…くわしくなく…あはは…

お薬のことはいろいろ心配ですよね。併用できないモノもたくさんありますし。アルコールとか。そういうモノはやっぱり主治医や薬剤師さんに確認しましょうね!あと、おくすり手帳も持とう!あとあと、スマートフォンで持病だとか記載出来たり緊急連絡先登録できたりするからそういうところも抜かりなく!

久しぶりに真面目な病気のお話でした。わたしは順調に治ってますよー!お薬の量、増えたけどなー!

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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