こんにちは。中瀬一菜です。
今日は最近の気付きについてまとめたいと思います。
うつ病の治療の最終目的
わたくし、現役公務員(休職中)のうつ病患者なのですが、とりあえずうつ病の酷い状態の症状は見られなくなる程度には治療が進み、今は職場復帰に向けてアレコレ頑張っているところです。
通院して主治医の言うことを聞いて…
外出をして外になれる訓練をして…
職場でのカウンセリングを受けて…
ウォーキングなどをして体力増強に励み…
御陰様で、「自宅から自分で車を運転してお買い物をする」くらいなら平気になりました。いい感じに治療が進んでいます。頑張った甲斐がありました。
…でもちょっと待ってください。
わたしの最終目的は「職場復帰」になるのですが(辞職してませんし仕事はしたいと思ってる)、それって私の身体――フィジカル的にも・メンタル的にも――でいうと、どういう状態を最終目的と言うんでしょうか?
ここら辺、こんがらがってしまいそうになるのですが…
確かに、「治療を終えたわたしの体でやりたいことは職場復帰である」は正しいのです。
ですが、「治療終えたわたしの体はいかなる状態なのか」が定まらない限り、「やりたいこと」である職場復帰が一気にぼやけていくような気がするのです。
…小難しい事を言っている自覚はあります。
元の状態に戻ることが治療なのか?
「治療終えたわたしの体」を現在作り上げている真っ最中なのですが、ふと主治医からこんな言葉が飛び出しました。
相変わらず病人の自覚がなく、うつ病を患う前と同じような無茶を好き勝手やりまくるわたしへの注意をしつつ…
主治医「元通りになるんじゃないんだから!」
わたしはこの手の言葉を何度か目にはしたことがありました。
重度のTwitter民ですので、タイムライン警備が日課なのですが、よく「うつ病を一度でも患うと、元通りには治らないよ。だから絶対メンタル病むなよな」的な趣旨の呟きがリツイートで流れてくるのです。
わたしは、この手の呟きを見ると、
なに好き勝手言うてくれとんねん!お前はお前!ワシはワシ!一緒にすな!ワシは元に戻るけんのぉ!押忍!!!
と、心の中の関西弁(やや広島訛り)イケメンに喧嘩を売らせていました。
だって、気分悪くないですか? いやいや、ワシもう患っとるやんけ。なんや絶望せぇっちゅうことか???って。心の中の映画館でビーバップハイスクールが上映され始めちゃう。トオルさんカッコいい。
閑話休題。
今回の主治医の言葉は、まさに件のTwitterで見かけた地雷系呟きと同じ言葉を使っていますが…この時なぜか、心の中の関西弁イケメンはオラオラ言わなかったのです。
この時、わたしは、確かに元通りになれば、それは「うつ病を患うポテンシャルを持ったままの状態で健康になる」ということであって、それは再発の可能性があるし、確かに元通りってあかんわ…とめちゃくちゃ納得していたのです。
つまり、「治療終えたわたしの体」とは「うつ病を患う前の自分の体」ではなく、「うつ病を患うポテンシャルが無い状態の、全く新しいわたしの体」という意味が正しいと思うのです。
例えば、患う前のわたしは…
- 万が一を常に考え、最悪の状態を考え続ける
- なんでも我慢する
- 属するコミュニティが少ない・人間嫌い
- 食事への関心が底辺
- 目標を達成するためにバーサーカーになる
- 努力だけではだれにも負けないと自負
- 自分の体調に疎い(暑い寒いが感じにくい等)
- とにかく歩くのが早い(クソ田舎民なのに東京行っても平気)
…といった感じで、えっ…友達いるんですか…???と自分自身思っちゃうレベルのヤバい人間でした。
確かに、「元通り」と言えば聞こえはいいですけど、上記のような(これはちょっと特にマズい部分ばかりを抜き出してはいますが)状態に戻るなんて…確かに駄目ですよね。
ここまで考えると、ふと次の思考に頭が移りました。
ということは、いくら薬を飲んでフィジカル的な意味で元気になったところで(メンタルを病んでいるのでややこしいですね…お薬の治療で体に影響を与えて元気になったという意味)、そもそもの心根が改心されていないと元の木阿弥ということではないのか?
人間嫌いとか、バーサーカーになってしまうとか…このあたりまで薬で改善されるのか? えぇ、そんなわけがないたぶん。
結局、性格矯正的なところも必要になってくるのではないかと思うのです。
うつ病の休養って難しい
という感じで、理詰めに考えたのは良いとして…なかなか良い線いってると思う…
じゃあ具体的にどんなことをすれば「治療終えたわたしの体」になれるんでしょうか?
通院して主治医の言うことを聞くのは最低限出来ること。薬で体を治すのも大切なこと。
これとは違うベクトルで、うつ病を患うことに繋がってしまった(と思う)自分の性格を直す方法は? そんなのあったらみんな性格のいい人間になれますよね…(遠い目)
うつ病の休養について、このブログでのいくつか記事を書いていますが、本当に休養って何をどうすれば治療に良いのかさっぱりぽん分からない…
それに、具体的にこれをしたから、これだけ良くなりました!という結果も見えにくいし、結果がついてきたとしても即日現われるようなモノではない。
結局、せめて悪くならないように(もしくは、治療の妨げにならなうように。悪くなってしまうと何日分もの休養がパァになってしまうので…)、出来そうなことをソロリとする…これだけになってしまう。
もともと、なんでも根を詰めて頑張ってしまう質なのですがカウンセリングで「今は好きなことだけでいいけど、後には好きじゃないこともできるようにならないとね」と言われたことを思い出して、少しだけ自分に負荷を掛けたことがあったのですが…
その時も主治医から、はっとさせられることを聞きました。
主治医「うつ病はね、1に休養、2に休養。3、4が無くて、5に休養なんですよ」
中瀬「お、おぅ…(全部休養やんけ…)」
主治医「負荷も大事だけど、今は好きなことしても疲れないことを目指すことが大切です」
うーーん…どうやれば自分の性格が治るのか…なんて、考えだしてしまうとますます病気になりそうです。
しかし主治医の言う通り、今は休養第一。過ごし方はイマイチつかみきれてない所がありますが、好きなことをするのに集中して、そしてその中での気づきを大切にするのが最短ルートな気がします。えぇ、今回のこのブログのように。(あれ、循環理論っぽさある。気のせいか?)
好きなことして過ごそうぜ!(バーン)
もうこうなったら好きなことを片っ端から楽しむ(そして疲れなくなる)しかありません!
気分はライブです。へーい!そっちの患者のみんな楽しんでるぅ!?疲れてない!?一緒に盛り上がっていこー!!!(銀テープがバーン)的な感じです。
ここで、休養中の過ごし方について語っていますが、まさにこの通り。
もう好きなことしていこ。あそぼ。休職してて、他の職員は働いてて…なんて考えるのやめよ。わたしは、今回の気付きで、ますます自由に楽しくやってやろうと思いました。そして目指すは新しい自分との出会い、そして職場復帰です。
…もうちょっと元気になったら、りくろーおじさんのチーズケーキを買いに大阪に行きたいですね!やっふー!
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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
Twitter https://twitter.com/ebihuraiumeeee
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