小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

うつ病20代女子が語る!休職前の症状って今思えばこんな感じだった

こんにちは。中瀬一菜です。

徐々に回復してきてようやく「あの時のわたしって普通じゃなかったな」と思えるようになってきましたので、当時の症状を思い出してみたいと思います。

*たくさんのコメントをいただいています。どうか記事だけではなく、コメントも読んでいただけると嬉しいです。

 

 

たぶん、傾向は大学生くらいからあった

わたくしは地方の某4年生大学で法学を学んでおりますが、高校卒業後ストレートに入学できたわけではなく、1年間浪人していました。

本当に、心の底から、自分の体がどうなろうといいから勉強して合格するんだ・周り全員ライバル・(検閲)してでも合格をもぎ取ってやる …とまさしくバーサーカー状態でした。おかげさまで、浪人時代に友達は一人もできませんでした。こんな浪人はマジで良くない…真似をしてはいけません…

そんな過激な一年間は、いろいろと刺激が強すぎて、大学に入ってからもズルズルとその傾向は続きます。

  • 勉強して賢い自分でいなくちゃいけない
  • 馬鹿な人間と思われたくない
  • 二度と浪人時代のような惨めな思いは御免だ

と、別に誰かに勉強しろ!と言われたわけでもなく、勉強が必要な何か資格を求めていたわけでもなく、将来就きたい仕事も決まっていないのに、ただひたすらに勉強をしていました。

…なんとなくお気づきかもしれませんが、上記箇条書きの下線部、とっても病的で危険な香りがしませんか?

それに、このとき、自分の体の限界を超えることを覚えてしまったので、このあとの公務員試験の勉強や就職後の働き方が、ちょっと人とは違う異常な感じになってしまいます。

今思えば、こんな人間辞めてます系の無茶苦茶が全部のきっかけじゃないのかなぁと思っています。ほんとうに、身体の限界を無理やり超えても良い事は一つもないよ。

 

 

内定をもらっても喜べないことが辛い

そんなわたくしは結局大学四年間、バーサーカーモードのまま突っ走るわけですが、公務員試験の後半でついに体を壊して原因不明の眩暈(メニエール病の一歩手前じゃない?って医者から言われるなど)などに襲われつつも、現在の団体に内定をもらうことができました。

 同じような公務員志望者の人たちが大喜びする中、わたしはとっても冷めていました。

ああ…これから働くのね…ふぅん…

とりあえず、人生二度目の浪人は回避できたか…

だいたいこんな感じ。世の中のすべての公務員志望の方に殺害予告を送られそうですが…いやマジで全然うれしくなかったの。ホッとしただけなの。やっぱりこの時点でなんかおかしいですよね。

f:id:me10s2ct:20181109115932j:plain←めちゃくちゃアウェイな中瀬氏(イメージ)

所属する団体の研修のとき、心理の専門職の同期に上記のように「内定貰ってもうれしく無かったんだよね」とつぶやくと、めちゃくちゃ心配されたのを思い出しました。さすがプロ、見抜かれておる。

自分の気持ちが付いて行かない」あたりも、確実にうつ病の一歩手前って感じだなと今更ながら思いました。

 

 

どんどん女子っぽさが無くなっていく…

なにはともあれ、自分がどんなに荒れようとも、仕事はどんどんやってきます。わたしのばあい、公務員の方向けのお話になってしまって分かりにくいかもですが、いわゆる「本部、本庁」と呼ばれる場所で働いていましたので、どうしても「支所・出先」よりも忙しかったのです。

新入社員であることなんて、入庁して二、三カ月もすれば加味されなくなり、どんどん仕事が回ってきます。

出張だって行きます何処までも行きます。会議だって主催で開きます。大勢の親と同じような世代の大人を相手に話します。電話だってバンバン出ます相手がどんな人かなんて関係ない。メールだってバンバン書きます極力丁寧に遜って。

最初は、可愛いオフィスカジュアルな服装を心がけていました。でも新入社員だから、あんまり派手にならないように…持ち物一つ一つにも気を付けました。鞄や名刺入れはあんまり高価そうに見えてもいけない…色だって気を付けないと…化粧だってキチンとしないといけない。派手過ぎないように…ナチュラルに…

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毎日ドタバタの中、どんどん自分の外側に対する興味が失せていきました。

ちょっと服が昨日と被ったっていいでしょ。ちょっと化粧を省略してもいいでしょ。そういう積み重ねの結果、同期の女の子と比べてめちゃくちゃ地味でダサかった…自分全然キラキラしてないじゃんって。

もともとは、ファッションもメイクも大好きなのに、気を付けなくなっていく…こういう変化も予兆だったのかも。

 

 

常時マスク装着じゃないと落ち着かない

そして、最終的に化粧はしなくなりました(どーん)

とりあえず眉毛だけは書いて、マスクを装着します。最初は寝坊して化粧できなかったからそれを隠すためにつけていたのですが、気づけば毎日付けるようになりました。それに、肌荒れが酷くって化粧も何もできない状態だったので…病気?って心配される心苦しさよ…

いやぁ、マスクは本当に便利ですね。あの薄い紙一枚あるかないかで、気分が全然違います。

自分の中で、他人とバリアを一枚挟んでいるような感覚になれます。ATフィールド的な。そういう精神的な壁をマスクが体現してくれてたんですよねたぶん。

それがすごく安心できました。休職する直前まで、わたしはほぼほぼマスク装着でお仕事していましたね。マスク無しでたまに登庁すると、驚かれました。

マスクに精神的な意味で依存し始めると…危ないかもしれません。

 

 

洋服から色が無くなっていく

 雑になっていったファッションですが、お洋服を買い足すときにちょっと異変が起こりました。モノクロ以外の服をほとんど手に取らなくなったのです。

 別にモノクロが好きな人間ではないのです。好きな色は青とエメラルドグリーンです。ピンクも好き。でも、まず色がついた服は手に取らない…

この時、ずっと「目立たないように…影に紛れるように…」とわけ分らんことを考えていました。なので、私の服で色があったとしても、良くてグレーとネイビー。あとは白と黒。ジャケット・コートは入庁して間もなく買ったので色がありましたが、買い足したものはほぼモノクロ。

休職している今は、ちょっとはカラフルになりましたけど…からし色とかくすんだ赤ですら抵抗があります。パステルカラーも…無理かな。

手持ちの服でそういや最近着なくなったなぁ…という服がカラフルで、よく着まわす服がモノクロになってきたら…ヤバいかも?

 

 

その他うつ病の典型的な症状も

あとはうつ病の典型的な症状です。自覚できるくらいわたしなんかヤバいなと思ったのは、休職する二カ月前くらいです。騙し騙し有休を使いまくって何とか仕事に行きましたが、結局お休みしてねという旨の診断書をもらうことになりました。

  • 夜寝るのがどんどん遅くなる
  • 朝、目は覚めるけど、なんでか分からんが起き上がれない
  • ふっと死にたくなる
  • 理由もなく涙が出る
  • 尋常じゃない疲労感
  • まともに歩けない
  • 食欲ゼロ
  • 笑う機会がめっきり減る
  • いままで興味があったものから急に興味が失せる
  • 全体的に感情が分かりにくい   などなどなど…

こういうところは、最近は自分でチェックできるサイトなどが充実していますので、そういったところを使うのも手ですし、大きめの会社にお勤めでしたらストレスチェックが義務化されていますので、そこで受けることもできます。

…実は、わたし、このセルフチェック系でずーーーーーっと「うつ病の疑いあり」でした。いやぁ当たってましたなぁ~~~!

 

 

辛いなぁと思ったら我慢しないこと

わたしはなんか辛いなぁ・しんどいなぁと思っても、「周りの人はもっと頑張ってるんだから我慢しないと!」と思って走り続ける系の人間でした。

いやぁ、こういうのは本当に害悪ですね。

誰かと比べる必要は無いし、誰かが自分のことを大切にしてくれるわけでもないし、自分のことは自分で大切にしないと誰が自分を守ってくれるの?って今なら思います。

自分が、しんどいなって思ったなら、「しんどい」で正解です。そこで他人や体裁やその他有象無象を登場させることないです。

「自分に厳しく、人にやさしく」なんてよく言えたもんだなと思います。日本的な控えめで謙虚な姿勢ですか? こういう場面ではこれっぽちも当てはまりません。ええ。 

過去記事で各種相談窓口をまとめていますので、よろしければ参考になさってみてください。

 

女の子のオシャレや楽しい事って、結局体が元気じゃないとできないことばかりです。

抗うつ剤を飲むと太りますし。服のサイズが変わっちゃいますよ。可愛いフォルムのままお洋服を着られなくなります。

体力は底辺になりますから、女子旅なんて無理です。もうちょっとで職場復帰かな?と思えるようになった今ですら、ギリギリです。

恋愛や結婚なんてもってのほか。ドキドキしたりハラハラしたりするにも体力が必要で、まともに楽しむどころの話じゃなくなります。

 

ひとりでも苦しい思いをしないで良くなるといいな。この記事が、なにか力になれたら幸いです。

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
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