小心者でも言いたいことがある。~公務員として働いていましたが、うつ病になりました。~

地方公務員として働くアラサー腐女子。典型的パターンでうつ病を発症してしまう。悩み藻掻きつつも幸せを掴みたい。日々の奮闘をまとめます。

うつ病患者だけどドクターショッピングを止められた方法

こんにちは。中瀬一菜です。

今日はわたしがドクターショッピングを止めることができた方法についてお話します。

*どんな病気を患っていて、どんな病院に行くのかにもよるとは思いますが、私の体験したことをまとめます。

  

 

まず、ドクターショッピングって知ってる?

ドクターショッピング。健康に過ごされている方からすれば、あんまり聞きなれない言葉ですよね。

ドクターショッピングとは、かかりつけ医が決まらずに、いろんな病院をハシゴしてまわることです。

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病院のハシゴなんて起こるわけがない…確かにそうなんですが、ただの風邪とかちょっと足を挫きましたでは、そりゃ家から一番近い病院で事足りると思いますが…

わたしのような精神疾患などちょっと難しい病気の場合、自分に合った医者と出会えないと通院もままならない状況になってしまうのです。通院期間が長くなりますし、そうもなると、医者といえども人間ですから、人間どおし相性はありますし。

そう、あんまり考えたことも無いですけど、ココでも人間関係が大切なんですよね。

やっぱり、病気はきちんと治したいし、医者とは良好な関係を保っていたいし、薬の説明はちゃんとしてほしいし…そうなると、どうしても一発でここの病院に決めた!とはなかなかならないのです。

 

 

ドクターショッピング遍歴

まずは、わたしのドクターショッピング遍歴をご紹介します。

わたしの場合、うつ病ですので、精神科に通うことになりました。

病院に行こうと思うようになったことには、すでに体調がおかしくなるくらい症状が表に出てきていましたので、まともに歩くこともままならない状態でした。

もちろん、こんな状態ですから、まともに頭も動きません。家族もうつ病だなんてそうそう受け入れてくれません(今は違いますけどね)。この当時は、なんとか一人で踏ん張る必要がありました。

 

1度目の失敗

1件目は、心療内科のクリニックでした。

雑居ビルの中にある一室が病院になっていて、そこで臨床心理士さんと面談の後、医者による問診を受けます。

実はこの病院、受付の電話の時点であんまり良くありませんでした。モゴモゴ話すし、社会人っぽいハキハキ感が感じられない…でも家方一番近いので行かざるを得ない…

*今時は、病院ですら、クチコミが重要視されていますが、わたしの住まう地域が田舎ですので、クチコミ総数自体が少なく…そういったものは当てにできなかったので体当たりで行くしかありませんでした。

臨床心理士さんは、感じのいい優しい人でしたが、医者が駄目でした。暗くって、ボソボソ話して、わたしの顔を見てくれない。冷たい印象でした。

後日、家族と一緒に受診しましたが、家族もまた医者に対して最悪な印象だったようで、啖呵を切ってしまう始末…

良くなさそうな病院だなとは思っていましたが、家族のまさかの言動によって、二度とこの病院へ通えなくなりました。

 

2度目の失敗

2件目は、内科のクリニックへ行きました。

 心療内科ではない理由は、内科的要因で不調なのではないか――例えば慢性疲労症候群とか――と疑って診察を受けに行ったからです。

2件目は、クチコミを頼りに受診しました。ネット予約をしていったのですが、数時間待たされ、フラフラになりながら問診を受けました。

この病院の先生は、1件目ほど暗い印象ではありませんでしたが、カルテばかりで私の方は一切見てくれませんでした。簡単に脈拍などを見て、結論はやっぱりうつ病。ただ、一件目とは違う薬が処方されただけでした。

…ネット予約したのに待たされる段階で、わたしの中では二度と行くかと思いました。余談ですが、ここの病院で処方された薬を飲んだその日、頭が割れるかと思うほどの頭痛に襲われました。これは、きっと1件目で処方された薬が体にまだ残っていて、それと相性が悪かったのでしょう。

 

わたしの望む主治医像

ここまで来ると、絶望感すら覚えます。

うつ病の症状でしんどくて、フラフラの状態で、田舎ですから自分で車を出して病院に行って…それだけでも大変なのに、わたしの望む診療をしてくれない。

しかし、2度の失敗を経て、どんな医者をわたし自身が望んでいるのかが見えてきました。

  • 患者の目を見て話す
  • 明るくハキハキ話す
  • 患者に分かるように1から10まで説明してくれる
  • 医学的な治療だけでなく、気持ち的に寄り添ってくれる

こんな感じです。

高望みをしているつもりは全くないのですが…こういう医者を探すことの何と大変な事か…

 

3度目の正直

3件目は、ついに精神科のクリニックに行きました。

この病院に決めたのは、医療従事者の知人を頼って、良い病院を紹介してもらったからです。もうクチコミなんて無視です。プロの意見を採用することにしました。

予約不可の病院だったので、とりあえず病院に突撃。臨床心理士さんの面談を経て、医者との問診がありました。

…この病院が現在の掛かりつけ病院になるのですが、わたしの主治医は、わたしが望んだとおりのお医者様でした。明るくて、ハキハキしていて、わたしの目を見て話してくれます。そして、説明はとても丁寧です。医学なんてさっぱりぽん分からない文系のわたしに分かるように、ものすごくかみ砕いで説明してくれます。それも、時間をかけて。

2度目の診察時には家族も同席しましたが、1件目の心療内科では啖呵を切った家族ですが、その家族もこの先生が良いねと言っていました。

 

 

ドクターショッピングを止めらた理由

以上がわたしのドクターショッピング遍歴です。

文字に起こすとイマイチ分かりにくいかと思いますが、うつ病の症状が表に出てきている状態――まともに歩くことすら困難――で、上記のとおり動き回ったのは…今思うと正気の沙汰ではないなと思います…まず、ここからすでにわたしの場合は良くありませんでした。

ドクターショッピングなんてする以前に、病気で苦しいのなら、素直に声を上げて身近な人に助けを求めるべきでした。

それから、何よりも、医学や看護学に疎いくせに、他人のクチコミを信じて受診するなんて止めるべきでした。わたしには、そのクチコミの良し悪しを判断できるだけの頭がありませんから…

医療従事者からのアドバイスほど心強いモノはありません。親戚にいないなら知人伝いにでも助言を求めるべきだなと…現場の生の声はリアルですから。

 

ということで、わたしが思うドクターショッピングを止めることができた方法は…

  • 病気を一人で抱えない
  • 家族や友人知人を頼る
  • 自分の望む主治医像を、はっきりと思い描く
  • クチコミを安易に信じない
  • 医療従事者からの意見を取り入れる

の5つかなと思います。

ドクターショッピング…相当苦しいです。抱えている病気は治らないし、むやみに体力ばかり奪われて、今度こそこの病院でお世話になるんだという期待も裏切られる…

はやく1か所の病院で落ち着くために、むやみやたらと病院を渡り歩くのは控えた方がいいと思います。(おくすり手帳があるならいいですが、無い場合、併用禁忌のモノを処方される…なんて事故もありそうじゃないですか?)

まずはいったん立ち止まって、深呼吸して、じっくり考える時間を取るのも大切ではないかなと。ひとりではなく、誰かと一緒に。

 

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書いた人 中瀬一菜(なかせ・ひいな)
うつ病が原因で退職した元公務員。未婚・アラサー・障害者。
うつ病があっても自立した生活を送るために日々奮闘中。
Twitter  https://twitter.com/ebihuraiumeeee

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